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Aug 1990 - Feb1991

ラクダとゆくサハラ砂漠2700km

生きているだけで幸せだと
細胞レベルで感じたい

そんな想いでひとり向かった
サハラ砂漠

そこからすべてが始まった
 

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アメリカ、南インド、ヨーロッパ、東アフリカと放浪の後、1990年単独でサハラへ。

GPSも携帯電話もない時代、オアシスとオアシスと繋ぐ道なき砂漠の道をわずかな足跡を頼りに相棒のラクダの「ダン」と共に歩いた半年間。

 

"一歩”を踏みしめる、その方向が違えばそれはすぐ死に繋がる。市場で手に入れた一本のヤギの足が、2日もすれば簡単に干し肉になるような太陽の日差しが体中の水分を奪う。

延々と続く青と砂色の世界。

 

生きるために、五感は研ぎ澄まされていき、精神的にも体の機能も砂漠仕様へと変化していく。


出会う遊牧民の生活はシンプルそのものだ。
砂漠に畏怖の念を抱き生き続ける美しさにいつしか魅了されてゆく。


半年にも及ぶ孤独な旅は、砂漠という過酷な環境で模索する、

死とは? 人間とは? 生きる意味とは? 本当の自分とは?

生きる幸せを感じる以上に、自然とつながる至高の感覚に辿り着くことができた最初の遠征。

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